本会幹事による著作権法違反行為に関するお詫び
2024年8月20日
農政ジャーナリストの会会長 日向志郎
この度、本会幹事が長年にわたって会員制月刊誌「選択」に掲載された記事を無断で他の幹事や一部会員に複製・送信していた事実が発覚し、同誌発行元である選択出版株式会社(以下、「選択出版様」といいます。)から損害賠償を請求される事態となりました。これは著作権法に違反する行為であり、ジャーナリズムにかかわる団体として、ゆゆしき問題と言わざるを得ません。本会が組織として行ったものではなく、一幹事による個人的な不法行為ではありますが、他方、送信を受けていた幹事らも法令に反する状態を把握しながら長期間にわたり放置していたことについての道義的責任は免れず、選択出版様に深く謝罪する次第です。また、会の名誉を傷つけたことにつきまして、個人会員および賛助会員の皆さまにも心からお詫びを申し上げます。
本会の内部調査によりますと、同幹事は2016年5月から2024年6月まで計71件の同誌記事を無断で複製し、幹事(顧問・会計監事等を含む)間の連絡に使うメーリングリストを通じ、あるいは自らと親しい一般会員の一部へのメールに添付する形で一斉送信していました。送信の対象は時期により変動がありますが、五十数名です。会長をはじめ会の運営を担う幹事らも送信を受けていながら、法令違反の状態を是正しえなかったことは痛恨の極みであり、著作権問題にとりわけ敏感でなければならないジャーナリストの団体の幹事らとして誠に恥ずべき状態であったと猛省する次第です。今後、同様のことが発生しないように、法令違反や社会的に不適切な事実が認められた場合に会員等が連絡するコンプライアンス窓口を設置すると共に、その都度、弁護士に相談して適切な対応を行うようにしてまいります。
この問題をめぐっては今年6月に選択出版様から問い合わせを受け、本会として内部調査を進めてまいりました。全体像の把握に時間がかかり、当初は十分な対応ができなかった面もありますが、新たに事実確認ができましたので、ここに会員の皆様に報告させていただく次第です。なお、選択出版様とは著作権問題に詳しい弁護士を代理人としてお話し合いを進めているところです。損害賠償金などの金銭支払いについては、関係した幹事らにおいて分担し、会の財産から支出することはありません。
いずれにせよ、この事態は著作権に対する我々の認識の甘さと慢心が招いたものであり、今後は会全体で法令順守に努め、再発防止に取り組んでまいる所存です。また、関係者の処分についても検討いたします。会員各位におかれましては、今後の対応にご理解とご協力を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
最後に、改めて選択出版社様に対しては、心よりお詫び申し上げる次第です。
申し訳ございませんでした。
以上